分別生産流通管理(IPハンドリング)とは、飼料の原料となるトウモロコシや大豆を、遺伝子組換えのものと混ざらないよう、生産から流通まで分けて管理するしくみのことです。
なぜ飼料原料の管理が必要か
遺伝子組換え(GMO)とは、ある作物に別の生物の遺伝子を組み込み、害虫や除草剤に強いといった性質を持たせた農作物のことです。日本では、安全性の審査を経たトウモロコシ・大豆などの輸入・流通が認められています。食品では、消費者庁の表示ルールにより、大豆やとうもろこしなど対象の農産物について、遺伝子組換えかどうかが一定の場合に表示されます。
家畜の飼料に使われるトウモロコシや大豆は、その多くを輸入に頼っています。日本の濃厚飼料(穀物などのエサ)は、およそ8割以上が輸入とされています。輸入される穀物には遺伝子組換えのものも含まれるため、遺伝子組換えのものを避けて原料を選ぶには、産地から手元に届くまでの管理が必要になります。
分別生産流通管理(IPハンドリング)
分別生産流通管理(IPハンドリング)とは、農産物を、生産・流通・加工のそれぞれの段階で遺伝子組換えのものと混ざらないように分けて管理し、それを書類で証明・伝達するしくみです。遺伝子組換えのものを避けたいという選択を支える土台になっています。
なお、2023年4月の表示制度の改正で、「遺伝子組換えでない」と表示できるのは、組換えのものが検出されない場合に限られるようになりました。適切に分別管理していても、わずかに混ざってしまうこと(意図せざる混入)はあり得るため、その場合は「分別生産流通管理済み」といった表示が使われます。
とさやまの飼料
とさやま養鶏場では、土佐ジローの飼料に、分別生産流通管理(IPハンドリング)された原料を使っています。鶏が毎日口にするものを、どこから来た穀物なのかをたどれる形で選んでいます。
飼料だけでなく、地元農家の無農薬野菜の残渣も餌に活かしています。