全国初の卵肉兼用地鶏
─ Tosa Jiro
土佐ジローとは
高知が誇る卵肉兼用の地鶏品種
1987年
高知県畜産試験場で誕生
約40g
卵1個(一般卵の約2/3)
2日に1個
産卵ペース
約180個
年間産卵数
土佐ジローは、土佐地鶏(オス)とロードアイランドレッド(メス)を交配して生まれた、高知県固有の地鶏です。1979年から高知県畜産試験場で開発が始まり、1987年に全国初の卵肉兼用地鶏として誕生しました。

土佐ジローの誕生
1987年、「どこの地鶏にも負けない鶏を作ろう」という想いのもと、高知県畜産試験場で開発されました。この組み合わせから生まれた子だけが土佐ジローであり、土佐ジローの子どもは土佐ジローではありません。
父鶏は土佐地鶏。国の天然記念物に指定されている在来鶏です。母鶏はロードアイランドレッド。アメリカ原産の実用鶏で、産卵能力が高く丈夫な品種です。
「ジロー」の名前は、土佐地鶏の「地」とロードアイランドレッドの「ロー」を組み合わせたもの。高知の地鶏の血統と、実用鶏の生産性を兼ね備えた品種として誕生しました。
土佐ジローの特徴
- 体つき
- 成鶏でも雄は約1.5kg、雌は約1.1kg。卵を産む一般的な採卵鶏が成鶏で約2kgになるのと比べても小柄です。日本の食用鶏のなかで、原種のセキショクヤケイに最も近いとされています。
- 気性
- 人に対してはおとなしく、扱いやすい鶏です。一方、群れの中では順位をめぐって、仲間どうしのけんかや追いかけっこがよく見られます。
- 習性
- 砂浴びや日向ぼっこをし、生後80日ごろからは土をついばんで体調を整えます。わずかな傾斜があれば、70〜90m飛ぶこともあります。
- 産卵の季節
- 春と秋に多く産み、夏と冬は減ります。多く産むようには改良されていないため、季節の移ろいをそのまま受けます。
─ How We Raise
飼育の特徴
平飼い
1㎡あたり3羽という低密度で、自然に近い環境で飼育します。鶏が自由に歩き回り、本来の習性を発揮できる環境です。緑餌の給与や放し飼いは、高知県の「土佐ジロー飼養マニュアル」で定められた飼い方でもあります。
平飼いとは →産卵ペース
2日に1個のペースで、年間およそ180個を産みます。年間およそ300個を産む一般的な採卵鶏と比べると、ゆっくりとした産み方です。
飼料へのこだわり
飼料は、収穫から輸送までほかの穀物と混ざらないよう分けて管理された、分別生産流通管理(IPハンドリング)のものを使用しています。
土佐ジローの現状と課題
土佐ジローの生産者は減少傾向にあります。高齢化や担い手不足が大きな課題です。飼育には一般的な採卵鶏よりも手間とコストがかかるため、新たな生産者の参入が難しいのが現状です。
とさやま養鶏場では、土佐ジローの素晴らしさを次の世代に伝えるため、新たな生産者の支援にも取り組んでいます。
とさやま養鶏場では、土佐山の自然の中で土佐ジローを平飼いで育てています。分別生産流通管理された飼料やBMW技術の活用など、鶏の健康と環境に配慮した養鶏を実践しています。