在来鶏とは、明治時代までに日本で成立した、または導入されて定着した、鶏の品種のことです。現在、38種が在来種として認められています。
日本の在来鶏
農林水産省が在来種として認めている鶏は、現在38種。古くから各地で、観賞用や食用などさまざまな目的で飼われ、その土地の風土のなかで、独自の特徴を持つ品種へと育っていきました。
なかには、土佐のオナガドリのように、国の天然記念物に指定され、保護されている品種もあります。在来種38種のうち、17種が国の天然記念物です。
高知と在来鶏
高知は、古くから数多くの在来鶏を生んできた土地で、「鶏王国」とも呼ばれます。土佐のオナガドリ、東天紅鶏、土佐地鶏、土佐九斤、小軍鶏など、いくつもの品種が高知を原産としています。
なかでも土佐地鶏は、ニワトリの原種であるセキショクヤケイに近い古代的な形質を残す在来鶏です。この多彩な在来鶏の土壌から、のちに土佐ジローが生まれました。
在来鶏と地鶏の違い
「在来鶏」と「地鶏」は混同されがちですが、意味が異なります。
- 在来鶏
- 日本在来の品種そのもの(純血種)。多くが天然記念物で、自由に食用にはできません。
- 地鶏
- JAS規格(日本農林規格)で、「在来種の血を50%以上受け継ぐ」などの条件を満たした食用鶏のことです。
土佐ジローは、在来鶏である土佐地鶏(オス)に、ロードアイランドレッド(メス)を掛け合わせた鶏です。在来種の血を半分受け継ぐため、JAS規格上の「地鶏」にあたります。
とさやま養鶏場の土佐ジローも、この高知の在来鶏を父に持ち、土佐山の自然のなかで平飼いで育てられています。