Farming Environment
飼育環境について
鶏が健やかに育つには、環境がすべてです。とさやま養鶏場では、飼い方・飲み水・飼料・品種のそれぞれにこだわり、鶏本来の力を引き出す飼育を行っています。
平飼い・放し飼い
日本の採卵鶏の約92%は、身動きのとりにくいケージ(バタリーケージ)で飼育されています。とさやま養鶏場では、平飼い・放し飼いで、鶏が地面を自由に歩き回れる環境を整えています。鶏たちは草をついばみ、砂を浴び、止まり木で休みます。こうした鶏本来の行動を尊重する考え方を、アニマルウェルフェア(動物福祉)といいます。
飼育密度とは、1平方メートルあたり何羽の鶏を飼うかという指標です。密度が低いほど、鶏は動きやすく、ストレスの少ない環境になります。
ケージ飼い
B5サイズ
1羽あたりの面積
一般的な平飼い
7〜10羽/㎡
国際的な動物福祉の目安
とさやま養鶏場
3羽/㎡
1羽あたり約0.33㎡
ケージ飼いでは1羽あたりB5用紙ほどの広さしかなく、羽を広げることもできません。国際的な動物福祉の目安でも1平方メートルに7〜10羽とされます。土佐ジロー協会の飼養マニュアルは1平方メートルあたり4羽を上限としていますが、とさやま養鶏場はさらにゆとりを持たせ、3羽にとどめています。
- 1平方メートルあたり3羽のゆとりある飼育密度(協会基準は4羽)
- 地面を歩き、草をついばみ、砂を浴び、止まり木で休める環境
- 鶏本来の行動を尊重した飼育(アニマルウェルフェア)
飲み水へのこだわり
とさやま養鶏場の飲み水は、鏡川源流の湧き水です。鶏舎のある土佐山は、環境省の「平成の名水百選」に選ばれた鏡川の源流域。一帯は蛇紋岩・石灰岩の地質で、地下を通って湧き出る水は、岩から溶け出したミネラルを含みます。
その湧き水に、夢産地とさやま開発公社の土づくりセンターが、BMW技術(バクテリア・ミネラル・ウォーター)でつくる生物活性水を、1000倍に希釈して与えています。
生物活性水は、地域の家畜のふん尿を、微生物とミネラルと水の力で資源に変えてつくられる水です。鶏が出したものを、ふたたび土と水に還す——土佐山の循環型農業の一部です。
- 鏡川源流(土佐山)の湧き水を飲み水に使用
- BMW技術でつくる生物活性水を1000倍に希釈して使用
- 地域の家畜のふん尿を資源に変える循環型の取り組み
- 堆肥「BMとさやまモコモコ」を鶏舎の土に混ぜ、悪臭やハエの発生を抑える
飼料について
鶏の主食は、トウモロコシ・大豆粕・ふすま(小麦の外皮)・魚粉を配合した飼料です。トウモロコシと大豆粕には、分別生産流通管理(IPハンドリング)されたものを使っています。生産から流通まで、遺伝子組換え作物が混ざらないよう分けて管理された原料です。
あわせて、土佐山でとれた無農薬野菜の残渣(ざんさ:売れ残りや端材)を与えています。冬は白菜・大根・ほうれん草、夏はきゅうり・ピーマン・かぼちゃなど、季節の野菜です。
山に豊富な野草の刈り草も、毎日与えています。なかでもヨモギは、鶏回虫(腸内の寄生虫)の対策として古くから使われてきた植物です。野菜や野草で食物繊維を十分にとることは、鶏どうしが羽をつつき合う「つつき癖」の予防にもつながります。
- トウモロコシ・大豆粕・ふすま・魚粉の配合飼料(トウモロコシ・大豆粕は分別生産流通管理)
- 土佐山産の無農薬野菜の残渣を給与(冬:白菜・大根ほか/夏:きゅうり・かぼちゃほか)
- 山の野草(刈り草)を毎日給与。ヨモギは鶏回虫の対策に
土佐ジローという品種
とさやま養鶏場が育てるのは、土佐ジローという地鶏です。高知県の土佐地鶏(オス)と、ロードアイランドレッド(メス)を交配して生まれた、高知県生まれの卵肉兼用地鶏です。
土佐ジローは、高知県が定める飼養マニュアルの基準を満たした農場だけが育てられます。とさやま養鶏場も、その認定を受けた生産者のひとつです。
卵は一般的な鶏卵より小ぶりですが、黄身の色や味わいに個性があります。
- 高知県の地鶏(土佐地鶏 × ロードアイランドレッド)
- 高知県の飼養マニュアルに基づく飼育(認定生産者)
- 卵は小ぶりだが、黄身の色や味わいに個性がある
飼育や品種に関する言葉は、用語解説でくわしく説明しています。